暇な海老フライ

湿気ってます

さくさくのエビフライ

こちら暇なエビフライ。

今日から暇になった。

 

でも、少なくともこれから暫くは湿気ったエビフライではない。

 


この幸せを、開放感を覚えておくために、忘れない為にここに記す。

 

 

最近仕事を辞めた。新卒で、勤めて1週間で、もちろん正社員。

 

 

今退職手続き中でまあもう無職のようなもの。

 

 

なのにすごく、すごく幸せ。物心ついて以降で1番自由になった気がする。

 

無職なのに?国家試験を来月に控えてるのに??なぜ??

 

 

 

 

小学生の頃から私は「〜しなければならない」といういわゆる「べき思考」が強かった。小学生のころの私は公立の小学生にしては少し成績が良かったせいか、「自分は沢山勉強して立派な仕事についてお金を稼がねばならない」と思ってた。強迫観念に近い。幸せになるために、とかではなくてそうしなければ全てが終わりのような気持ちだった。なぜかは分からないが、この時点で既に私の思考のような認知のようなものは歪んでいた。

 

 

 


中高の頃は恋愛と、訳の分からない自分の精神の不安定さ(後に境界性人格障害の診断がついた)と、集団になじむことのしんどさ(この頃は馴染もうとしてた)と、勉強の仕方のわからなさと、部活のしんどさと、本当色々から自律神経を崩し精神を病み不登校になった。

あのころは酷い鬱だったようにおもう。リストカットもodもこの頃からしていた。
あと家族との関係も、もというか多分これが1番しんどかった。私の親は少し、少し支配的だった。金銭で私を管理しようとしてた。

 

 

双子の弟はこの頃から不安症の薬を飲んでおり、私はこの頃から鬱や不安や不眠の薬を飲んでいる。環境要因だろうなと思ってる。

 

 

 

 

大学受験は、浪人したのに失敗した。最低ラインは受かったが、それでも自分としては大失敗だった。正直とても受験とかできるメンタルじゃなかったのに、この頃ですら私は「良い大学に入らなければならない、そうじゃなきゃ価値は無い」と思ってた。勉強できないのに、落ちこぼれなのに進学校にいたというつまらないプライドだけがあった。

 

誰も良い大学に入れなんて言ってこないのに。なぜか私が、1番強くそう自分を縛ってた。浪人して最低ラインの大学に入れなかったら自殺しようと思ってた。死ぬ勇気なんかないくせに。

  

 

 


大学時代。相変わらず自律神経もメンタルも死んでる。恋愛関係と友人関係でかなりこの頃も消耗してた。心理学科はまあ、お察しの通り私も含めて病んでいる人が多かった。

 

 

 

病んでいる人は悪くないのだが、病んでいる人を勝手に心配して気をつかって勝手に疲れて消耗していた。

 


大学受験は失敗したから大学院で学歴ロンダリングをしなければならないと思った 。資格をとらなければならないから、大学院に行くことは決めていた。資格をとらないと死ぬぐらいの気持ちだった。またべき思考、コントロールの効かない、中身のない思考。

 

 

 

元バイト先の同僚に「なんで大学院行かなきゃならないの?」と聞かれて上手く答えられなかった。上手く答えられないのに、この強迫観念の根っこにも先にも理由はないのわかってるのに、不安をコントロールできなかった。達成できないと自分が無くなってしまう気がした。

 

 

 

相変わらず精神は死んでて、精神科に少し入院した。精神科の先生が親に色々言ったみたいで親から謝られた。この頃から少しづつ親との関係がよくなってくる。

 

 


大学院受験。勉強への強い強い不安とメンタルの悪さ、ある事件に巻き込まれたこと、恋愛で死んでたこと、色々でだめになって、受験の日の前日?に自殺しようとして当時の恋人に警察呼ばれてもちろん受験はできなかった。

 


そして2度目の浪人時代。大学を卒業して勉強しなきゃならないのに不安が強すぎてできないけど時間はすぎていくことへの強い罪悪感に苛まされながら毎日死んだように生きていた。傍目には気楽なフリーターに見えただろうけど。酷いときは1週間、お風呂に入れないで布団にくるまってた。   

 


大学院受験。なんか色々ありうかった。学歴コンプ(少し薄くなってたけどまだあった)が刺激されないぐらいのところに。学歴なんて、とは思うがまだ呪縛から逃れられてなかった。

 

うかったのは自分で作った暗記プリントを貸してくれた友人のおかげだと思う。情報の取捨選択が苦手な私にはその暗記プリントは本当にありがたかったし助かった。

 

この大学院合格という多少なりとも努力が形になったおかげで、学習性無気力が少し軽く?なり、努力するのが、挑戦するのが少し怖くなくなった。

この頃からメンタルが少しづつ上向きになる。

 

大学院時代は、1年の時は恋愛で死んだが、それ以外は本当に楽しかった。教授と先輩と後輩と、何より同期に本当に恵まれた。長い長い学生時代の中で間違いなくいちばん楽しい時間だった。

 

 

 

そして今の恋人にこの時出会った。

今の恋人に出逢えたことが私のメンタルの改善に一番大きく寄与した。

 

 

 

 

 

 

今年3月に大学院を卒業し、仕事を辞め、5月の国家試験が終われば私の「〜しなければならない」リストがやっと、やっと終わる。


良い大学に、大学院に行かなければ、お金を稼がなければ、資格を取らなきゃ、安定させなきゃ、死ななきゃ

 

 

〜しなければならないリストは色々あった。

 

 

親との関係が良好になるにつれて、今の彼女と付き合うにつれて、人間関係が洗練されるにつれて折り合いがつけられるようになったもの、達成出来たもの、コンプレックスになってしまったもの、色々あった

 

 

 

 

 

 

〜しなけれならないリストはあと資格を取ればおわる。

これから、やっと私の人生が始まる。

    

 

 


年齢的にはとうにアイデンティティ同一を達成してモラトリアムに終わりを告げている年齢なのだが、やっと私のモラトリアムが今始まった気がする。

 

 

 

 

〜べき、じゃなくて私がやりたいからやればいい、やらなくてもいい。

 

 

 

 

 

 

 

お金は、必要だけれども最低限でも彼女と二人なら贅沢はできないけど幸せに生きていける。最低限でいいならバイトでも非常勤でもいい


仕事は、やりたいことがある。いつか心理面接がしたい

 

あと余暇にハンドメイド作品を作って売りたい。ディップアートに挑戦して花束を作ってみたい。

 

 

 

 

〜べきじゃなくて、やりたいことが沢山でてきた。進まなきゃいけない道じゃなくて、進みたい道が見えてきた。

 

 

 

 

 

こんなふうに私の精神が安定したのはまず一番に彼女のおかげ。彼女という安全基地があったから、外に出ていける。

 

 

そして同率で友人や家族のおかげ。

 

 

 


そして、おかげというかわからないが「時間の経過」もかなり重要だったと思う。心理に携わるようになってから「時間薬」という言葉の意味を強く強く噛み締めている。

 

 

時間は偉大だ。

 

長い時間の経過でしか決着がつかないこともある。

 

 

 

 

 

 

 

 

人生を振り返っていたら長くなった。

 

 

 

 

 

私は今幸せだ。やっと私の人生が始まった。やっと自分に縛られずやりたいことが自由にできる。

 

 

 

 

 


繰り返すが、こうなれたのは今の彼女、どんな時も私を助けてくれる友人、家族のおかげだと思う。

 

 

 

 

 

本当にありがとう。これからもよろしく。今私は幸せです。

 

 

 

 

これからまたいつかしんどい時もあるかもしれないけど今のこの幸せをずっと覚えていたい。

自分は不幸だなんて恥ずかしいことを言わないように。